ダイエットはマネジメントだ!
このブログは、今春テテチャンネルにてYouTube配信予定の【もしダイエットの成功体験をビジネスの『マネジメント』に活かしたら】のブログ版になります。
このブログ内容の理解をより深めて頂く為に、まず最初に、私のダイエット成功体験の動画をご覧頂く事ををお勧めいたします。
まず最初にダイエット動画を見てくださいね
では、早速本題に入っていきたいと思います。
周りにダイエット経験のある方はいらっしゃるでしょうか?
そう。ダイエットは誰にでも経験や興味のある、ある種の国民的行事といっても過言でありません。
恐らく、何かに挑戦するという分野においては、禁煙、受験、逆上がり、等々、他の挑戦分野を差し置いて堂々の一位なのではないでしょうか?
それ故に、ダイエットの失敗談、成功談など、ダイエットには数々のドラマが誕生しています。
ダイエットは遊びじゃない!
そうなんですよね。
多くのダイエット脱落者の存在が物語るように、普通にやっていたらダイエットは失敗します。
当然成功するダイエットには理由があるわけですが、自分でダイエットを経験してみて、ダイエット成功の秘訣に気が付いてしまったのです。
ダイエットは、マネジメント能力だ!
って事に!!
ダイエットがマネジメントですって?
仕事脳にもほどがありますよ。
マネジメントに必要な7つのスキル
「ダイエット成功能力 = マネジメント能力」と仮定した場合、ダイエット成功に必要な能力は7つ存在します。
つまりこれは、そのまま『マネジメントに必要な7つのスキル』と言い換えることができます。
その7つとは下記の表の通りです。
マネジメントに必要な7つのスキル | イメージ |
---|---|
①課題を見つける力 | |
②目標を定める力 | |
③目標への進捗を管理できる力 | |
④解決策を分析できる力 | |
⑤ビジョンとミッションを伝え共有できる力 | |
⑥ミッションを遂行できる力 | |
⑦PDCAサイクルを回せる力 |
①課題を見つける力
ビジネスを成功に導く、マネジメントに必要なスキルの最初の1つ目は、『課題を見つける力』です。
ミッション全体の課題を俯瞰して見る事が出来る力という事です。
どんな問題解決能力を持った人物でも、課題に気付いていない、或いは課題を発見できていなければ宝の持ち腐れです。
ビジネスを成功に導くマネジメント能力には、この『課題を見つける力』が必須です。
では、私のダイエット成功体験ではどのように課題を見つける力を発揮する事ができたのでしょうか?
発揮スキル | ダイエット成功体験では? | |
---|---|---|
↓ | 予兆を察知 | Yシャツがはち切れそうになった状況を異常事態として察知していました |
↓ | 情報感度を高める | 太るスピードがいつもと違う、これは何かある?と、いつでも問題発生を決定できる準備をしていました |
↓ | 専門家によるアラート 定量的アラート | 健康診断を受け専門家によるアラートを引き出しました 健康診断によりLDL214と定量的に問題が見える化されました |
↓ | 課題と認識 | 動脈硬化のリスクや親族の病歴から、今回は抜本的改善が必要な課題と認識をしました |
↓ | 過去のダイエットの失敗を認識 | 「筋トレ続かない」「ランニング続かない」「早寝できない」「仕事優先」と過去のダイエットの失敗理由を再確認しました |
↓ | 方針の決定 | 「+(これをする)」はしない「-(これはしない)」ならできそう 短期的な効果を期待しない 100%を目指さない 続かない事はしない と、今回のダイエットの方針を決定しました |
②目標を定める力
①課題を見つける力によって、的確に課題として認識をしました。
次にマネジメントに必要なスキル2つ目は、『目標を定める力』です。
「これはまずい事になっているぞ」っと課題を見つけていても、ではどういう状態にすべきか?というゴール設定が正しく出来ていない限りはそのまずい状態は改善されません。
その為に、定量的な目標とKPIを定める必要があります。
KPIとは、Key Performance Indicator の頭文字をとった言葉で、日本語では「重要業績評価指標」といいます。
一方、KPIとよく似た言葉にKGIという言葉があり、Key Goal Indicator の頭文字をとった言葉で、日本語では「重要目標達成指標」といいます。
要は、KGIは「最終的な目標」の事、KPIは、最終的な目標を達成する為の「中間目標」という事になります。
KGIがゴールで、KPIが中間目標ね
では、私のダイエット成功体験にKGIとKPIを当てはめてみます。
まずは、最終的な目標であるKGIですが、専門家のアドバイスやネット検索から得た知識により、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)値を、100ml/dl以下にすると目標を定めました。
では、それを達成する為の主な要因として、
①身長と体重から肥満度を示すBMI(Body Mass Index)値を「普通体型」まで戻す事 ②HDLコレステロール(善玉コレステロール)値を、50ml/dl以上にする事 |
の2つを、目標達成ための主要な成功要因と定めました。
この2つがKPI(中間目標)になるのですね?
って、それ間違ってますから!!
この2つはKPI(中間目標)にはなりません。
なぜなら、この2つは成功要因であり、中間目標にはならないからです。
どうゆうことでしょうか?
KPIは中間目標であり、目標に向かってどれくらい進んでいるかを定量的に管理していくものになります。
目標の60%が達成できているとか、そういった数値を使った評価が出来るものでなけばなりません。
しかしながら、BMIを普通体型に戻すということは今どの程度戻っているかが数値で管理できません。
同様に、HDLコレステロール(善玉コレステロール)値の50以下も、HDL値は採血をしないと計測できまない為、日々の進捗を数値で評価する事が出来ません。
数値で日々評価できないものはKPIには設定できませんので、この2つはKPIではなく主要成功要因(KFS:Key Factor for Success)としています。
図にすると下のような形です。数値化できる目標【KGI】をまず最初に定め、日々数値管理できない要因【KFS】に分解し、再び日々数値管理できる中間目標【KPI】を定めるといったイメージです。
問題を直接解決する正しい最終目標(KGI)を設定し、数値管理できる正しい中間目標(KPI)を設定する事ができる能力、この「目標を定める力」がマネージャーには必要となります。
③目標の進捗を管理できる力
②目標を定める力によって、的確にゴールを定める事ができました。
次にマネジメントに必要なスキル3つ目は、『目標の進捗を管理できる力』です。
正しいゴールを設定できたからといって、そこに行くまでの険しい道のりをしっかりと管理できなければ正しいゴールに行き着くことはできません。
ウサギとカメの、まさにウサギ状態ですね。
もしウサギに、「〇時〇分までに、△まで行こう」というKPIが設定されていれば、カメに負けることはなかったでしょう。
いや、それだと童話として残りませんよね
ウサギとカメのお話もビジネスに置き換えることができるのですよ
好きにしてください
ウサギとカメの話を聞くと、『油断禁物』という教えと捉えられると思います。
或いは、『才能に溺れる者は、真面目にコツコツ努力する人に負ける』という教訓とも見て取れます。
しかしながら、ビジネス視点でいうと少し違った教訓として捉える事ができます。
②の目標を定めるKGIとKPIと似ていますが、『ウサギとカメはゴール設定と評価指標が違った』という事になります。
端的に言えば、「見ているところが違った」という事です。
「ウサギはカメを見ていた。カメはゴールを見ていてウサギを見ていなかった。」というお話しです。
カメはKGIをゴールの山の頂上と決めて、自分の歩みを管理していました。
一方、ウサギはKGIを定めずにKPIをカメと定めていました。
カメよりも早く歩く事が目標で、カメの歩みを見て油断をしました。
一方、カメはウサギを目標としていなかった為、ウサギが寝ていてもスルーして、一心不乱にゴールを目指すことになります。
もしカメもウサギを見ていたら、ウサギと一緒に寝てしまっていたかもしれません。
つまり、ウサギとカメの物語が言いたかった事は、
ゴールは何かをしっかり見極め、競争相手に惑わされることなく、自らを管理していく事の重要性だったのです。
ビジネスの目標を見失い、競合ばかりを見ていませんか?という教訓ですね。
話を目標の進捗管理に戻します
ゴールする為の進捗管理に関する話ですよね
これには、「定量化と見える化」が重要です。
定量化に関しては、KPI自体が定量的に測れる目標と設定している為、この時点でクリアですが、「見える化」がここでは重要です。
進捗を誰でも見える形にしておく必要があるからです。
私のダイエット成功体験ではどうだったでしょうか?
- 毎朝体重計に乗ることで遂行状況(ちゃんとやってるな)を「見える形」にしました。
- 毎朝同じ時間、同じ条件で体重計に乗ることで、定量的な指標を持って定点観測を可能にしました。
- 体重を毎日記載し、誰でも見える形に残していただけでなく、週平均を追加しさらに傾向を見えるようにしました
「やっている」ではわかりません。
「どのように、やっている。どこまでやっている。」がメンバー全員に一覧で確認できる環境を作り上げる事が、ビジネスを成功に導くマネージャーに必要なスキルです。
④解決策を分析できる力
具体的なゴールが定まり、その進捗が全員に見える環境を整えました。
戦う準備は整っています。
でも、どうやって勝つのですか?
まさにその通りで、今の状態では戦況を管理する環境は整っていても、勝利する為の方法論がわかっていません。
では、勝利の方程式をしっかりと分析して「これで勝つる!」という状況を作っていきましょう。
勝つる?
私のダイエット成功体験では、どのように勝利の方程式を分析していたのでしょうか?
私は、ロジックツリーを使って、課題を分解することにより、「漏れなく、重複することなく、全体を把握する」解決策をダイエットにも応用しました。
この「漏れなく、重複することなく、全体を把握する」ロジカルシンキング(論理的思考)を、MECE(ミーシー)と言います。
Mutually(お互いに)、Exclusive(重複せず)、Collectively(全体に)、Exhaustive(漏れがない)の頭文字を取った言葉ですね。
下が、私のダイエット成功体験における、解決ロジックツリーです。
ネット通販の売上方程式の用に、目標を因数分解し、課題に対する解決策を細かく分類しています。
オレンジ色の部分が最終的に具体的な解決方法となっていて、これを日々実行していったのです。
正しい解決策が導かれていない場合、いくら頑張ってもKPIは変化しません。
ビジネスを成功に導く為に、マネージャーには解決策を論理的に分析して導き出すスキルが必要です。
⑤ビジョンとミッションを伝え共有できる力
④解決策を分析できる力によって、解決策が明確になりました。
次にマネジメントに必要なスキル5つ目は、『ビジョンとミッションを伝え共有できる力』です。
ビジョンの共有なくして達成なし
ビジョンは共有できて初めてビジネスを成功に導く原動力となります。
共有する人たちは、組織の中の人だけではなく、外のネットワーク(利害関係者)まで含めることが重要です。
ビジョン達成に向けて、最も重要な要因は、「リーダーの覚悟・信念」です。
信念の強さが共有の絆の強さに比例するからです。
人を巻き込む事で、ビジョン達成に向けてのリーダーの信念が固まります。
読売ジャイアンツ終身名誉監督の長嶋茂雄氏の有名な言葉があります。
本気ですれば大抵のことはできる。
本気ですれば何でもおもしろい。
本気ですれば誰かが助けてくれる。
— 長嶋茂雄 —
信念の強さが共有の絆の強さに比例する事の意味は、本気でする事で誰かが助けてくれる事を意味します。
逆に言えば、リーダーが本気でなければ、誰も助けてはくれません。
また、共有者のビジョンへの貢献意欲は『期待』から生まれます。
貢献意欲を生む『期待』とは、下の3つに分類されます。
- ビジョンへの期待
- 自分への期待
- リーダーへの期待
1.ビジョンへの期待
期待できる魅力的なビジョンでなけば、人を巻き込む事はできません。
つまり、ビジョンの魅力とは、メンバーにとっての魅力です。
2.自分への期待
報酬や給与なども『期待』の要素として含まれますが、実際に人を動かす原動力となるのは、マズローの欲求5段階説の上層、「承認欲求」や「自己実現欲求」の領域になります。
欲求5段階説 [アブラハム・マズロー]
『いかなる個人よりも全員の方が正しい』を原則として、メンバー人ひとりの強みに焦点をあて、役割と期待していることを常に情報発信し、進捗報告のフィードバックを行うことで、ビジョンの共有と貢献意欲を持続させることができます。
テテマーケティングのおすすめ書籍
3.リーダーへの期待
共有メンバーの『期待』は、報酬や承認欲求などの『自分への期待』だけでなく、『リーダーへの期待』も含まれます。
信頼のない所に、協力は生まれないからです。
信頼とは、言行一致から生まれます。
立派な掛け声ばかりで実績のないリーダーが、新たなビジョンを打ち出した所で誰も信頼してはくれません。
メンバーは、「やっているふり」をしながら、いつかビジョンが忘れ去られるのを静かに待っています。
人格は繰り返す行動の総計である
— アリストテレス —
古代ギリシャの哲学者・アリストテレスの言葉です。
日々の行動の繰り返しにより人格が作られ、人格を持ってしか信頼は生まれてきません。
リーダーに最も必要な資質である『真摯さ』が問われています。
では、私のダイエット成功体験ではどうだったでしょうか。
- 毎日の体重ノートの書き込みを娘に依頼しました
- 体重ノートの表紙に書かれているプロジェクト名は娘考案の「パパの体重ノート ムキムキ計画」です。
- 体重ノートへの日々のコメントも娘に依頼しました
- 冷蔵庫に解決ロジックツリーを貼り出し食事に関して妻の協力を依頼しました
- 3歳の息子が児童館で「めかぶ豆腐」を折り紙で作りだして保育士さんを驚かせました
達成への意思を表明し、意思を固め、家族一人ひとりの役割を見つけ、家族全員を協力者として頼った事が、ダイエット成功の大きな要因であった事は言うまでもありません。
⑥ミッションを遂行できる力
⑤ビジョンとミッションを伝え共有できる力によって、信念が固まり仲間の協力を得ました。
次にマネジメントに必要なスキル6つ目は、『ミッションを遂行できる力』です。
共有できる力でも紹介しましたが、掛け声だけで言行一致のないマネージャーが旗を振った所で誰も動いてはくれません。皆「やっているふり」をしながら、いつかビジョンが忘れ去られるのを静かに待っています。
言行一致を繰り返し、ミッションを遂行するために必要な事は、マネージャー自らが「楽しむこと」だと思います。
天照大御神の天の岩戸神話ではないですが、楽しそうにしていると人は興味を持って集まってきます。
楽しむ事でマネージャー本人も続ける事、やりきる事が可能です。
しかしながら、挑戦には困難や失敗は付きものです。
ここで必要なことは、相田みつを先生の「しあわせはじぶんのこころがきめる」の精神ではないでしょうか。
失敗や困難の中でも、楽しさを見つけ出し、前に進むこと、そして時に休む事が重要です。
では、私のダイエット成功体験ではどうだったでしょうか。
目標に近づいている事を実感する(目標勾配仮説) | 体重測定ノートを毎日見て楽しんでいました |
効果の良し悪しに一喜一憂 | 娘に褒めてアピールしたり、怒られたりして楽しんでいました |
新たな発見を見つける | ・水を1L以上飲んだ日はトイレの数が増えて痩せる ・食事の量を減らすと食事の時間を長引かせようと咀嚼の量が増えて瘦せる など効果を増幅させる新たな発見を楽しんでいました |
成果を自慢する | 利害関係のない職場の同僚にもダイエットを自慢しました |
ほめてもらう、叱ってもらう(褒める・叱る) | 今日はよかった、悪かったを娘に毎日知らせて、娘に褒めてアピールしたり、怒られたりして楽しんでいました |
さぼりを宣言して1日思い切りさぼる | 日曜日は「チートデイ」として、家族と同じ間食や夕食を楽しんでいました |
楽しくダイエットを行った事が、継続的な言行一致を生み、ダイエットの成功につながっていきました。
⑦PDCAサイクルを回せる力
⑥ミッションを遂行できる力によって、全員一丸となってやりきる事ができそうです。
そして、マネジメントに必要なスキル、最後の7つ目は、『PDCAサイクルを回せる力』です。
目標を正しく定め、行きつくまでの方法論を確立し、仲間と共にやりきる事ができたとしても、そのゴールは通過点に過ぎない場合がほとんどです。
- ひとつの課題をクリアしても、また新たな課題が浮き彫りになる。
- 最後まで駆け抜けたものの、思い通りの効果が期待できず新しい目標設定とプランが必要になる。
このような紆余曲折を幾度となくクリアして、初めて真の成功を手にするマネージャーとなる事ができます。
その為には、何度もプランを作成して(Plan)、言行一致の精神で行動し(Do)、結果の測定とチェックを行って(Check)、新たな改善策としてアクション(Action)を起こす事の循環が必要なのです。
私のダイエット成功体験も「計画と行動、思いがけない失敗や小さな成功、そして新たなアクション」このの繰り返しが、LDL100以下という最終目標を達成するに至った大きな原動力であった事は間違いありません。
最後にドラッカー
ビジネスを成功に導く為のマネジメントに必要な7つのスキル、いかがでしたでしょうか。
最後に、ピーター・ドラッカーの3つの言葉を紹介し、マネジメントの心得としたいと思います。
マネジメントとは [ピーター・ドラッカー]
心得1 | 「マネジメントは権力ではない、人を活かす責任だ」 |
心得2 | 「凡人が非凡な働きができる組織が目指すべき組織である」 |
心得3 | 「聞け、話すな」 |
マネジメントに必要な7つのスキル | イメージ |
---|---|
①課題を見つける力 | |
②目標を定める力 | |
③目標への進捗を管理できる力 | |
④解決策を分析できる力 | |
⑤ビジョンとミッションを伝え共有できる力 | |
⑥ミッションを遂行できる力 | |
⑦PDCAサイクルを回せる力 |
では、皆様、今日も健康第一でビジネスを成功に導く真のマネージャーを目指しましょう!
「健全な精神は、健全な肉体に宿る」
皆様ご自愛くださいね
テテマーケティングのおすすめ書籍
コメント