楽天以外のECショップの売上が上がらない
7日間に渡り『楽天退店前に試す楽天合宿』、売上アップの2つの方法を紹介して参りましたが、いかがでしたでしょうか?
7日間の合宿の通りに、エースの育成と商品開発をBさんと共にしつこくやり続けていただいたショップさんであれば、努力が成果に結び付き、楽天からの退店どころか、他のモールでももっと売上を上げて、企業全体のECショップの売上を高めたい!と次の目標が見えてきている状態ではないでしょうか?
しかしながら、次の目標を立てればまた次の壁が立ちはばかるものです。
目標を立てれば必ず厳しい試練が立ちはばかる
そう。楽天ではあんなに上手くいったのに、どうして他モールでは上手くいかないの?
こういった具体に、楽天での成功体験をそのまま他モールに当てはめても売上が思うように上がらないという悩みを抱える事になります。
どうしてわかるの?まさにその通りで楽天の方法がヤフーでうまくいかないんですよ。
他モールとは、楽天と同じく一定の集客力のあるモールを想定しています。
つまり、ヤフーショッピング、Amazon、ギフトモールなどを想定しており、集客手段が別に必要になる自社サイトは想定はしていません。
一方で、ここ10年で流通量を増やしているハンドメイトサイトは対象に入れてもいいと思います。ハンドメイドが売れない、売れなくなった、という声も一部では増えていますが、モールの集客力が極めて高く、アクセス数はモール任せにできる点は楽天市場と変わらないからです。
Creema
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Etsy
話を戻します。
楽天ではあんなに上手くいったのに、何故他モールでは上手くいかないのだろう?
あの7日間は無駄だったのか?
いや違います。楽天市場の売上アップも、ヤフーショッピングの売上アップも、ギフトモールの売上アップも全て考え方やその方法は同じです。
なぜなら、テテマーケティングでは、ECサイトの売上アップの小手先の技術や知識を紹介していません。
しつこい繰り返しを必要とする売上アップの基礎を中心に紹介しています。
ECショップの売上アップの基礎ですので、勿論楽天市場以外のモールでも売上アップを達成できます。
ではなぜ、楽天市場以外のショップの売上があがらないのでしょうか?
答えは簡単ですね。そのエース間違っていませんか?
どうゆうこと?エースはエースでしょ?
楽天市場の売上アップで倒産の危機
「楽天市場以外のECサイトの売上があがらない」
この事自体も大きな問題であり、ショップオーナーさんの苦しさが理解でき、大変心苦しいのですが、一番の問題は、企業全体の売上が下がり始めた今の状況です。
ギクっとなったショップオーナーさんもおられたと思います。
そうなんです。私たちは多くのリソースがあるわけではありません。
楽天市場の売上アップを目指し、楽天市場の売上アップに企業のリソースを集中させている間は、楽天市場の売上もあがり、企業全体の売上も右肩上がりです。
でも、楽天市場以外のショップに力を割いた途端に、楽天市場の売上が停滞します。
他店にリソースを割いているにも関わらず、他店の売上が長期間上がらない場合、リソースの減った楽天市場の売上も徐々に減り始め、ついに企業全体の売上が右肩下がりに転じます。
楽天市場の売上アップという目標の集中が乱れた時、大きな試練が立ちはばかってくるわけです。
拡大路線に舵を切り、店舗スタッフを増やしてしまっている場合、もう後戻りはできません。
でも、安心してください。早急に対処しなかればならない重大な問題ですが、軌道修正はすぐにできます。
エースが間違っている。ただそれだけだからです。
エースが間違っている
7日間の振り返りとなりますが、楽天市場の退店前に試すたった2つの方法は、①エースの育成、②商品開発でした。
最初の二日間、1日目と2日目に、土台となる基本的な考え方、「4つの理解」を理解しました。
その上で、3日目以降具体的な売上アップの方法を実践していきました。
3日目は、エースを発見。4日目、5日目でエースを育成し、6日目で撮影方法をマスターしました。
そして、最終7日目でエースの増殖(商品開発)という地獄の特訓をこなして来たわけです。
楽天市場以外のショップについても、この順序も実行方法も同じです。
でも、エースってどうやって決めました?
えっ!何となくかしら?
エースは目立つからわかるでしょ?
いや、テテマーケティングの受講者で「何となく」はやめましょう。
しっかりと売上実績をもとに、定量的にエースを指名していきましょう。
例えば、商品別の売上高が下のような実績であったとします。
商品別売上高
商品a は、会社のみんなが知っている売れ筋のロングセラー商品。数字で見ても売上トップでエースの座にふさわしい商品です。
楽天市場の売上アップの時にエースに選ばれた商品は勿論商品aで、会社の誰もが知っている商品a はBさんの設定も、キーワードの設定もスムーズでした。
では、楽天市場以外のショップでもエースは商品a なのでしょうか?
商品a はみんな知ってるうちのロングセラー商品ですよ。そうに決まっているじゃないですか?
商品別店舗別売上高
ほらっ!商品a はどこでもエースでしょ!
たしかに商品a はどの店舗でも売れています。
でも下の表だとどうですか?数字は〇ポイントとみてください。
63ポイント以上に色を付けてあります。
商品別店舗別ポイント高
全店舗では89ポイントもあって圧倒的エースって感じですが、モールXやモールYでは、ちょとそうでもない気がしてきました。
ですよね。モールXにおける商品d や商品i、モールYにおける商品y も大きなポイントを獲得していて、気になる存在になってきましたね。
エースは偏差値で評価する
ポイント制にした表は、実は偏差値を計算しています。
へ・ん・さ・ち ですと!?
受験とかで聞いたことある数字ですよね?
同じ90点でも、全員よくできて85点平均の時の90点と、全員がぜんぜんできなくて平均点が40点しかなかった時の90点では、同じ90点でも価値が違うと思いませんか?
偏差値とはこんな感じで、環境が異なる時の数字を公平に比べてくれます。
つまり、楽天市場とヤフーショッピング、ギフトモールなど環境が違う場合の商品の売れ方を公平に比べてくれるのが偏差値ということです。
店舗別商品別の売上を偏差値化した事で、環境の異なるモール間の商品の売れ方を公平に比べることができるようになり、店舗に合わせたエースが浮き彫りになってきたわけです。
偏差値を使うことで、店舗ごとの正しいエースを見つけることができるのね!
エースを正しく指名できればあとはいつも通り
商品別店舗別の売上高を偏差値化することで、異なる環境におけるその店舗の本当のエースを発見することができました。
エースが異なればBさんも異なります。エースが異なれば増殖する第二、第三のエースも当然異なります。
ボタンの掛け違いというか、第一ボタンが最初から違っていますので、その後はやればやるほど沼にはまってしまい売上は一向に良くなりません。
逆にショップに合わせて正しくエースを指名できれば、『エースのファン(Bさん)を見つけ、エースを育成し、第二、第三のエースを商品開発する。』いつもの流れです。
なんだか、楽天市場以外のECサイトも何とかなるような気がしてきませんか?
モールが違っても結局は同じネットショップ。言い換えればネットの中だろうが、ネットの外だろうが、小売り店であることは変わりません。商売を軌道に乗せる基本は一緒です。
ECショップの経営で失敗しない為に、正しい道を正しい順序と速度で歩いていきましょう。
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