突然ですが、クイズ!
- あなたは高校サッカーの監督です
- 来週の決勝戦に勝利するためには4点の得点が必要と分析しました
- 相手は5年連続25回もの優勝経験のある超強豪校で、今のチームも全敗の相手です
- あなたはどちらの戦略を取りますか?
- チーム全体を底上げして4得点を目指す
- エースストライカーが4ゴールを決められえる戦略を練る
わ、私は、先輩を信じる!
ランチェスター弱者の戦略
青春ど真ん中、ドラマチックにブログが始まりましたが、皆様もクイズの答えは出ていらっしゃいますでしょうか?
時間が限られたこの状況では、全体の底上げよりもエースによる1点突破、局地戦のプラン2が具体性があり勝利が期待できそうです。
ランチェスター戦略でいう「弱者の戦略・局地・接近戦」です。
総合力で劣るチームは、総当たりの確率戦で臨むよりも、敵の弱いところを1点集中で、なるべく1対1の状況に持っていくことが重要です。
1点集中? 集中って前回も出ていませんでしたか?
そうですね。目標の集中ということで度々出ていました。どうやら楽天で売上アップをするために、私たちにはこの集中が大きなカギになりそうですね。
テテマーケティングのおすすめ書籍
エースストライカー
で、監督!ゲームはどうなったんですか? せ、先輩はやってくれましたか?
監督?(私のことね)、ええ無事勝利しましたよ。あなたの大好きな先輩がきっちり4得点ゴールして。
やっぱり!先輩やったんだ!お疲れ様を言いに行かなきゃ!
あれ?先輩?せんぱ、先輩って、、、、誰?
私たちの取るべき戦略として、エースストライカーに集中した局地戦で戦っていくべきであることは既に紹介した通りです。
でも私たちは、自店のエースストライカーの事をどれだけ知っているのでしょうか?
そもそもあなたのショップのエースストライカーは誰ですか?
それは、自店で一番売りたい商品、或いは売れている商品です。
売上を伸ばす第一歩として、まずは一つのアイテムに注力して全体のレベルアップを図る手法をテテマーケティングでは【エース】と呼んでいます。
ひとつのアイテムを1.5倍に成長できる実力が備われば、あとは他のアイテムにもそのノウハウを当てはめればいいからです。
エースが月販50万円作ってくれれば、第2のエースが30万、第3のエースも30万。この3アイテムだけで月販110万作ってくれます。
2000年初頭、ネット通販が急激に流通量を拡大していた時、「ロングテール」という考えが提唱されました。コミュニケーションコストが極めて低いネット通販の世界では、売れ筋ではない商品たちが非常に良い働きをして店舗に利益をもたらしてくれるというビジネスモデルが世の中を虜にしました。
言い換えれば、「ネット通販の世界では、商品数が多ければ多いほど、店の売上に貢献する」という考え方が世論を得ていたのです。
って、そのやり方間違ってますから!!
そうなんです。ロングテールの成功者として有名なのがあのAmazonです。
勘の良い受講者さんならお気づきですよね?
ランチェスターの弱者の戦略を頑張ろう!と言って始まったこの講義で、Amazonと同じやり方をするのですか?
私たちはAmazonさんですか?
Amazonさんになる!という夢は立派ですが、今はAmazonさんではありませんのでAmazonの戦略を選択するのはやめましょう。
脱線してしまいましたが、「商品の数 = 売上」 という考えは捨て、まずはエース級をじっくりと育てていきましょう。
エースが育ったうえで、SKU数を3,5,7の法則に従い、30個、50個、70個と増やしていきましょう。
数打てば当たるの時代は終わりを告げました。今は生え抜きのエースをしっかりと育てていきましょう!
(文章、画像、音楽などのデジタルコンテンツのダウンロードサービスや在庫が極めて少なく陳腐化しない商材であれば今もロングテールは有効です。)
エースに降板の危機?
エースとは、自店で一番売りたい商品、或いは売れている商品。と先に紹介しました。
実際に売れているのであればそれはもう歴っとしたエースなのですが、現在のエースの単価が低すぎる場合、注意が必要です。
例えば、エースの月商100万円を目指すとして、
- 単価が、100万円であれば月1個販売で達成。
- 単価が、1万円であれば月100個販売で達成。
- 単価が、1,000円であれば月1,000個販売で達成。
- 単価が、100円であれば月1万個販売で達成。
どのラインが現実的に達成できそうですか?
エースの単価が1万円以上であれば、一日2,3個の販売を目標とすれば良いため、かなり早いタイミングで達成できそうです。
一方、単価が低い商品で月100万円を作ろうとなるとかなりのアクセス数が必要となり、転換率だけ見ればいいというテテマーケティング流から外れてしまいます。
この場合は、さらなるステージに駆け上がっていくためにエースの降板、世代交代も視野に入れて検討する必要が出てきます。
実際に、商品の単価は、商品開発やビジネスモデルの変革に重要な要素になります。
テテマーケティングでは、別記事にて紹介していますのでお時間ある時に一度目を通してみてください。
ビジネスモデルって何? | ビジネスモデルとは?に答える、世界一簡単なただ一つの回答
敵を知り己を知れば、百戦して殆うからず
ここまでで、育成すべき自店のエースの指名が終わりました。
いよいよエースの育成です。
孫氏の兵法に有名な言葉があります。
敵を知り己を知れば、百戦して殆うからず [孫子の兵法]
例によって急ですね
敵の実力や現状をしっかりと把握し自分自身の事をよくわきまえて戦えば、何度戦っても勝つことができる
ということです。
なんだ当たり前のことじゃないか?と思った人もいるかと思います。
でも、意外とできない(忘れしまう)ものです。
敵を知るという事ですが、敵とは競合店のことでしょうか?
いや違います。テテマーケティングでは、「敵」を、「お金を落としてくれる対峙すべき対象」と捉えて、『エースのファン(お客様)』としています。
敵を知る(エースのファンは誰)
つまり「敵を知る」とは「エースのお客様は誰?」っていう事ですよね?
分かりました!すぐ考えます!
考える?
はい。考えます。。
あ、、、、Bさん!
久しぶり!Bさんまた会いましたね!
己を知る(エースのキーワード探し)
Bさんとの感動の再会を経て、エースの「敵を知る」はBさんだとわかりました。
壁に貼りだしているBさんをもう一度読み返してみましょう。
エース育成のためにBさんの存在は無くてはならない存在です。
では、「己を知る」はどうでしょうか?
具体的には「己の立ち位置を知る」です
エースがどこに立っているのか?えっ?番地?
そうですね。エースがどこの立地で勝負するか?
番地 = キーワード!
そうですね。【番地 = キーワード】。
エースが勝負するキーワードを探していくことが、「己を知る」に繋がって行くのですね。
ラーメン屋さんの店主みたいに!
サジェストキーワード
具体的にエースが戦う場所を探していくために、ここでワークショップを行います。
(ブログでは割愛します)
継続は力なり
サジェストキーワードを使って、エースのキーワードを洗い出す事に成功したと思います。
でも油断は禁物です。
なぜなら、キーワード(市場)は常に変化するからす。
これは、継続的・定期的なサジェストキーワードの実施が必要であることを意味しています。
このエースのキーワード探しは、必ず月間のルーティーンタスクに盛り込んで、繰り返しチームで共有し管理をしていきましょう。
マーケットは驚くほどの速さで変化しています。
気が付いたら魚のいない生け簀で釣りをしていた!何てことのないように!
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